これまでの改修工法
機械固定工法は、新築時に打ち込まれた多数のビスに加え、改修時も同じ数のビスを設置します。そのため旧防水層の残存性能を失わせてしまいます。
IRシステムの改修工法
IRシステムは現在の防水層の上に新しい防水層を粘着材で固定させる工法です。既存の防水層をそのまま利用した「既存防水再生工法」による改修が採用可能です。
これまでのデッキ+断熱塩ビ防水工法は、断熱材をビスとディスクで固定し、そのディスク部分に防水材を接着させる機械固定工法が採用されてきました。そのため改修時に下地に打ち込まれるビスの数は、疲労した初期のビスとあわせると、おおよそ4本/㎡以上にもなります。
また、現在の防水層に上から穴を開けて固定するため、新しい防水層は完全に古い防水層の残存防水性能を失わせてしまいます。
IRシステムは、下地の固定を接着剤による線固定+防水層裏面に施されたストライプ状の粘着材による面固定の併用で設計され、その固定力は機械固定工法と比べて長期にわたって耐風圧力を維持し続けます。
改修時期を迎えた防水層も、性能を100%失ったわけではなく、いくらか残存期間があります。そのため、既存の防水層をそのまま利用して上から新規防水層を同じく接着工法で設置する「既存防水再生工法」が利用できます。既存防水再生工法は、これまで多くの露出防水の改修工事で採用されています。
必ずやってくる次期改修工事において、既存の下地防水層を利用しながら改修することができるIRシステムは、確実な設計が可能なのです。

