室内に存在する水蒸気は防水層に触れると、外気との温度差により結露が生じる場合があります。特に寒冷地では内外温度差が大きくなるため結露発生量も多くなります。この結露水は防水層の下部に設置されている断熱材にとっては大敵で、結露発生点が断熱材付近に存在すると断熱材は結露水を吸い上げてしまい性能が低下する恐れがあります。
そこで断熱材の室内側に防湿層を設置します。この防湿層は、連続した層構造からなり、室内からの水蒸気の移動・流入を防ぎ、断熱性能をより長く維持する機能を持っています。
防湿層の設置による断熱材の吸湿防止効果〈イメージ〉
室内側に防湿層を設置することで断熱材の吸湿を抑え、長期にわたり断熱性能を維持することができます。

一般に外断熱工法は、結露抑制に効果があるといわれていますが、たとえ外断熱工法を採用したとしても、ビスなどが断熱材を貫通するとそれが熱橋となり、外気温度を室内に呼び込んでしまった結果、ビス先などに結露を生じる場合があります。
IRシステムは、断熱材の固定に専用接着剤と特殊ディスク+ビスを併用するため、ビスが熱橋になる心配がありません。結露水によってビスやデッキ鉄板が発錆することもなく、屋根を長期間安定した状態に保ちます。
市販のディスクは熱伝導率の高い金属製が一般的ですが、DIPSディスクは、素材に熱を伝えにくい樹脂を使用しています。さらに、固定用ビスが外気温の影響を受けにくいように、ビス穴の位置を落とし込み、空気層を設けた特殊な形状をしています。DIPSディスクは、素材と形状という二つの特長により、自らが熱橋となることを防いでいるのです。
IRシステムと一般的な機械固定工法での、屋内外の気温差による結露の発生状況を試験機にて再現してみました。恒温恒湿試験機により、屋内外を想定した状態を再現しています。(写真・図参照)
IRシステムと一般的な機械固定工法の結露発生促進試験結果
恒温恒湿試験機により、屋内外を想定した状態を再現し、IRシステム(試験体Ⓐ)と一般的な機械固定工法(試験体Ⓑ)での屋内外の気温差による結露発生状況を比較します。

【試験条件】
外気温度 :−5℃
屋内温度 :22℃
相対湿度 :68%
断熱材 :ギルフォームW35mm
ディスク径:60mm
ビス長さ :60mm
ビス径 :5.5mm
試験体数 :各1
試験時間 :72時間


