実は私の事務所はこの建物の5階にあり、屋上での生活を体感しています。天気の良い日は「空中路地」にテーブルを出して食事をしたり、他の入居者とパーティをやったりもします。平らなままの屋上とは違って、ここでは建物に囲まれた感じと開放感が、ほどよい感じに混ざっています。
一般的なビルでは、屋上は生活の場所としてあまり使われませんが、マンションの付加価値を上げる場所として戦略的に利用できないかと考えました。竣工から年数を経て設備的なスペックの競争力は落ちていったとしても、「空中の共用庭」という空間的な価値が残ることは重要だと思います。
駅前再開発のような大きなプロジェクトではこのような事例もあると思いますが、このBUILDING Kでは、設計上の工夫で屋上スペースをつくり、一般的な条件のビルでも最大限の快適さを得られるように考えました。
この建物が、都市型の建築としての新しい空間モデルの提案となればと思っています。 |