[既存屋根ごとの処理]シングル葺き下地

経年硬化または劣化したシングル葺きの上に新規にかぶせる工法です。

シングル葺き下地専用に開発された、下地処理・活性材「リベースSL」を塗布した後、防水性能に優れた粘着層付改質アスファルトルーフィング「ガムクールM」を貼り付け、屋根材を葺きあげます。

既存屋根材と同質系材料を使用するため、安定した性能を発揮する工法です。

(既存屋根が1990年以前に施工された物件については作業工程が一部異なりますのでご相談ください。)

シングル葺き下地 納まり図 仕上がりイメージ

仕様

適用屋根勾配:2/10以上

仕様番号 GSL-51 GSG-51 GSS-51
重量(kg/m²) 20 16 15
適用屋根勾配 2/10以上
1 下地処理材 リベース SL(0.8〜1.5kg/m²
2 下葺材 ガムクールM
3 接着剤 シングルセメント(1.2kg/m²)
4 屋根材 ロフティー グラッディ シングル
※下地状況による

確認事項

  • 下地・防水層・屋根材各層間の固定強度
  • 軒先・ケラバ等金物の状態
  • 下地の腐食程度(ボード系下地の場合)
  • 既存シングルの劣化状態(材料硬化・収縮・はがれ等)
  • 納まり(外壁取り合い部等)
  • 周辺環境

補足

  • 下地処理に先立ち、既存シングルのフクレや劣化部分の処理を行います。
  • 屋根勾配により工事価格が変わります。詳細は、設計価格表PDFをご覧ください。
  • 屋根勾配が2/10未満の場合はご相談ください。
  • 屋根勾配によっては、ズレ止め用釘を併用します。

適用屋根勾配:2/10以上

仕様番号 GCL-51 GCG-51 GCS-51
重量(kg/m²) 18 15 14
適用屋根勾配 2/10以上
1 下地処理材 水性プライマーAS(0.2kg/m²
2 下葺材 ガムクールM
3 接着剤 シングルセメント(1.2kg/m²)
4 屋根材 ロフティー グラッディ シングル
※冬季工事では水性プライマーASをアスファルトプライマー(0.2kg/m²)に替える場合もあります。

既存屋根前面撤去の場合

構造体が現れるよう屋根材をすべて撤去した後、下地(コンクリートやボードなど)の状況を確認し、適切な処置を施します(樹脂モルタルによる補修、ボード張り替えなど)。その後、新築仕様で施工します。

下地処理

かぶせ葺き工法の場合、下地となる既存屋根材としっかり接着する必要があり、そのためには、下地処理が非常に重要となります。下地の劣化状態には様々な度合いがあり、その度合いに応じて部位別に適切な処理を行う必要があります。既存がシングル葺きの場合は、下地補修等を行った後、リベースSLを全面に塗布します。

タブの撤去

タブの撤去img

シングル葺きの表面に現れている部分を「タブ」と呼びます。この部分がめくれたり、亀裂が入ったり弓なりに反ったりしている場合には、これを撤去します。

無理矢理はがすと健全な部分まで傷つける可能性がありますので、注意して作業を行います。

フクレの処理

フクレの処理

フクレ(膨れ)は、躯体コンクリート中の水分が水蒸気と化し、防水層とコンクリートの間に溜まった状態です。かぶせ葺き工法では、下地との接着を確実にするため、きちんと補修を行うことが大切です。

-- フクレの処理1

フクレ部分の外周線までを十文字に切開し、内部を乾燥させた後バーナー等で加熱、再接着する。

-- フクレの処理2

シングルと防水層を撤去し、埋め戻し材で復旧する。

※埋め戻し材としては、サポータイト、バリスター、シングルの積層を併用します。

↓

下地活性材の塗布(リベースSL)

フクレの処理2

既存シングル葺き下地へのかぶせ葺き工法用に開発された下地処理・活性材「リベースSL」を塗布します。乾燥後は新規防水層との接着が確実になります。

屋根勾配の表現

3/10勾配

建築の世界で屋根勾配は、水平にいくつ進んで垂直にいくつ上がるという形で表現されます。


軒先・ケラバ部の処理

軒先やケラバの屋根の外周部に当たり、風邪の力を非常に受けやすい部分です。強風などで屋根材がはがされるきっかけになりかねず、改修に当たっては特に要する重要な部分です。

  • 劣化状態を十分に確認する:水切材の固定力は十分か、腐食や錆などの劣化が生じていないか、他。
  • 現状では問題ない程度の劣化状態であっても、既存水切材を残して改修する場合は、水切材の耐久性を充分に考慮した上で判断する。
軒先 ケラバ
撤去:先端部を全層撤去し、レベル調整を行う。
撤去イメージ
撤去
軒先部に準ずる。
かぶせ:水切板を切除する方法と、二十水切り(※)として上にかぶせる方法
かぶせイメージ
  • 既存シングルの上に取り付けるため、躯体にしっかりと固定できるような十分な深さと固定力のあるビスを用います。
  • 雨水が雨樋を乗り越えてしまう場合がありますので、雨水の排出状況を確認の上、樋の形状変更・交換も念頭に置いて検討してください。
かぶせ
軒先部に準ずる。

立上り部の処理

3/10勾配

平面部がかぶせ工法となっていても、立上りは撤去を基本とします。立上り端部は雨水の浸入口となり易いため、納まりを充分に考慮する必要があります。

内樋

内樋は雨水が集中する部分です。また、その形状や勾配から、土砂等が溜まりやすくなっており、防水層の劣化進行度合いが他の部分よりも顕著で、漏水の危険性が高い部分です。内樋の改修にあたっては、撤去を原則とします。新規防水層には改質アスファルト冷工法(ガムクール)の他に、ウレタン塗膜防水材(オルタック)を採用する方法があります。

ガムクールによる内樋防水工法 仕様:GV-20

仕様番号 GV-20
1   水性プライマーAS(0.2kg/m²)
2   ガムクールFX
3   ガムクールキャップ
4   SPカラー(0.3kg/m²)
※冬季の工事においては水性プライマーASをアスファルトプライマー(0.2kg/m²)に替える場合もあります。
ガムクール内樋施工例

ガムクールを2層貼りにする工法です。陸屋根防水に採用されているものと同レベルの防水機能を持っており、内樋の過酷な状況下でも十分な防水機能を発揮します。

仕上げのSPカラーは、各シングルをイメージした色をご発注いただけます(受注生産)ので、屋根全体を調和のとれた色で仕上げることができます。

3/10勾配

ウレタン塗膜による内樋防水工法 仕様:オルタックOTM-30S

仕様番号 OTM-30S
1   OTプライマーA(0.2kg/m²)
2   立上り用オルタックカラー(0.3kg/m²)
3   メッシュUB
4   立上り用オルタックカラー(1.7kg/m²)
5   立上り用オルタックカラー(1.0kg/m²)
6   OTコートシリコーン(0.2kg/m²)
オルタック内樋施工例

液状のウレタン塗膜材は、内樋のようなせまい部分での施工性に優れています。ウレタン層の中にメッシュを敷き込むことで、しっかりと厚みをつけることができ、耐久性を確保します。

OTコートシリコーンは各シングルをイメージした色をご発注いただけます(受注生産)ので、屋根全体を調和のとれた色で仕上げることが出来ます。


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