建物を長く、快適に保つためには定期的な診断と適切な修繕が必要です。
漏水という被害にあって始めて防水の不具合に気づき、防水改修を行う場合がありますが、日頃から定期的な検診を行い、防水性能の限界が来る前に計画的に改修を行い、初期性能に回復することが建物寿命を長持ちさせることができ、さらに費用を抑えることもできるのです。
建物を長持ちさせるために
■長期修繕計画の立案
コンクリートの耐久年数が60年〜100年と言われている今、メンテナンスの良否が建物の寿命を左右する大きな要因となります。メンテナンスは建物外装、設備など多岐に渡り、屋根の葺き替えや防水改修もその一部に含まれます。まず始めに長期修繕計画を立て、全体の修繕サイクル・コストなどを考慮した上で個々の修繕内容に取り組む必要があります。
■早期診断の必要性
例えば集合住宅の大規模修繕は一般に12〜15年程度で行われていますが、屋根については屋根材の種類や周辺環境などによっては著しく劣化が進行している場合もあります。早め早めに診断することが最善の予防につながり、建物の資産価値を守ります。
■計画改修のすすめ
屋根や防水層の機能が完全に喪失してからの修繕は、躯体の補修や下地調整など工事が大がかりになり、廃棄物の処理などに思わぬ費用や時間がかかります。計画的な改修は、劣化の拡散を最小範囲に抑えることができます。

雨漏りを防ぐ。あたり前のことが建物の資産価値を守ります。
■なぜ雨が漏ってはいけないのでしょうか?
鉄筋コンクリート造の建物は、セメントに含まれるアルカリ成分が内部鉄筋の錆を防いでいます。雨漏りでコンクリートの躯体に水がしみ込むと、中のアルカリ成分が中和され鉄筋の錆が発生するというメカニズムにより、建物自体の強度が弱まるという大変な事態につながる恐れがあります。建物の長期保全のためにも、雨漏りを未然に防ぐことが大切です。
屋根の改修方法
屋根の葺き替えにはいくつかの方法がありますが、様々なメリットがあるのが「かぶせ葺き工法」。現在の屋根の上にかぶせて覆、この工法の特長をご案内いたします。
かぶせ葺き工法
既存屋根材を撤去せず、その上に新しい屋根材をかぶせて葺く工法
- 既存屋根の防水機能に加えて、新規屋根材の防水機能で2重に安心
- 既存屋根をはがさずに工事ができるので、工事中の雨漏りの心配が少ない
- 一部を除き撤去しないため、騒音や振動の発生が少ない
- 撤去費・廃材処理費などの費用が少なくて済む
- 全面撤去に比べ、工期が短くなり、費用が抑えられる
- 既存屋根の劣化状況によっては、全面撤去がよい場合もあります。
- 全面撤去は、新規屋根材を新築時に近い条件で施工できるため、構造体状況の確認・適切な補修処置が可能などのメリットがある反面、撤去する際の騒音や振動の発生、撤去後の雨養生、撤去費・廃材処理費などの費用がかかるなどのデメリットが生じる可能性があります。
| 既存屋根 | シングル屋根 | 金属屋根 (横葺き・平葺き) |
金属屋根 (瓦棒葺き) |
斜壁 (タイル・吹付け) |
|---|---|---|---|---|
| 改修前 | ![]() |
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- ※工法・写真をクリックで「既存屋根ごとの処理」のページが表示されます。






